「即行動派」と「計画実行派」どちらが正しいのだろうか。

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 最近ブームの「即行動」本当に正しいのか

最近、本屋の自己啓発コーナーに、「人生即行動!」とか「先を考えるよりとにかく行動!」などという言葉が溢れている。ブームなのかもしれない。

堀江貴文氏が書いた多動力でも、たしかそんなことを書いていた気がする。
目次を見てみると、「第8章 人生に目的なんていらない」という題名だ。きっとそんなことを書いているはず。

多動力 | 株式会社 幻冬舎

 

決して、即行動する人を非難している訳ではない。
多くの「即行動派」の意見を聞くと、熱(モチベーション)が下がらない内にアクションを起こせ!という意味合いだ。

ただ、私は前々から違和感を感じていた。
即行動、たしかにモチベーションを落とさない為には重要だけれども、「あまりにも無計画すぎないか」ということだ。

「それいいね!やろう!即行動!」
「あ、これもいいな〜。やってみよう!即行動、即行動!」

こんなことが、あまりにも多すぎる気がする。

そこで浮かび上がる疑問が、
「即行動」と「計画実行」どちらが正しいのか?ということだ。

 

 計画実行派

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計画実行派の人は、「人生で起こる様々な出来事を予測し、それに向けてどう備えるか。」という観点で計画を立てている人が多いはず。
大きなリスクを取らない人が多いので、倹約したり貯蓄をしながら人生を過ごそうと考えているはずだ。

しかしこの考えのデメリットは、「未来予測はそもそも不可能」ということ。

立てた計画は計画に過ぎず、実際に起こる現実とかけ離れている場合も多い。
そんな中、計画通りに行動するということは多少無理が出てくる。

さらに問題点として、人生に大きな変化が起きにくいため、平凡、もしくはそれ以下の人生になる可能性が高いということだ。
(ここでいう「平凡、それ以下」というのは収入面での意味合いが強い。)

こうした計画実行派の人に、全財産を賭けて宝くじを買うような人はいない。だから、爆発的な臨時収入は想定しにくいのだ。

 

 即行動派

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即行動派の人は「モチベーションが落ちないうちに行動する。」ということが一番の理由にあると思う。
その次に、「チャンスの神様には前髪しかない」という言葉があるように、人生そうそう無いチャンスを逃さないため即行動すべきだ。という理由もあると思う。

多くの即行動を促す書籍において、これだ!と思ったらすぐやったほうが良い。という趣旨の内容が書かれてある。

ただ冒頭でも申し上げたように、人生が無計画になりやすいため、その場凌ぎで生活するようになりかねない。

そうなると多額の借金を抱えたり、逆にチャンスを掴むための資金不足に陥る可能性も出てくる。

 

 では、どちらが良いのか…

ここでやっと本題。
「どちらが良いのか」というところだが、実はこの論理、そもそもの部分でおかしいところがあった。

「即行動」と「計画実行」は、相反していないのだ。(今さら)

即行動はあくまで「手段」であり、計画実行、つまり計画はすなわち「目的」なのだ。

ちんぷんかんぷんな人も多いと思うので、砕いて説明したい。

何か問題にぶつかり「A」にするか「B」にするか選ぶ際、「人生計画」があればどちらを選択すべきかが明確になる。

たとえば「40歳で脱サラして居酒屋のオーナーになりたい」という人生設計をしたとしよう。
開業資金をこれくらい貯めておいたほうが良いとか、こういう勉強をしておいたほうが良いとか、人生計画を立ててしまえば迷わず突き進める。

こういった理由で、人生計画は必要なのだ。

そして「即行動」についてだが、人生計画がある上で行うのが一番良い。

人生計画を立てても「こうしたほうがいいかな…」とか「このチャンス乗ろうか乗るまいか…」と悩んでしまうことがある。

そんな時は迷わず、自分の直感が向く方に動けば良い。
そこでもたもたしている時間がもったいないのである。

 

 結論

「人生計画を忠実に再現しようとして、あまりにもリスクを取らない。」
「即実行しすぎて、人生無計画。」

どちらも、望ましくない生き方であると思う。
なので、私が思う最も理想的な生き方は、

人生の最低ラインを把握した上で、到達しうる最善の未来を思い描きながら、即行動する人生。

これが最も理想的であると思う。(いいとこ取りすぎかな。)

以上。おしまい。