俯瞰的に見ることで、ブルーオーシャンは見つけられる。
経営のHowto本や入門書によく、レッドオーシャンとブルーオーシャンについて書かれている。
端的に言えば「競争相手が多い市場で争ってはいけない。」という結論に落ちるところが多いが、そんなことは誰でも分かる話だ。
一番知りたいのは「各マーケットのブルーオーシャンをどうやって見つけるか」ということだ。
具体的な方法については各業種ごと枝分かれすると思うので、根幹的な部分の考え方について今日は書いていきたい。
アイデア選定の時が一番ブルーオーシャンを見つけやすい。
売上を上げるための第一関門「コンセプト」
私の本職はウェブ制作会社の経営で、コンセプト構築〜制作〜マーケティングまで一貫して提供している。
あくまでウェブ制作は手段であり、目的は「クライアントの悩みを解決すること」だ。
そして、クライアントの悩みとして大部分を占めるのが「売上を上げたい」ということである。
その考えは全く悪くない。しかし、問題は次だ。
「この商品(事業)の売上を上げるには、どうしたらいいか。」
と、来るのである。
ここに大きな誤算がある。
売上が上がらない商品(事業)だから、売れないのである。
だから一度、商品(事業)コンセプトに立ち返って考え直さなければ売れないのである。
それはつまり、「すべてを見直す」ということだ。
これは”かなりの”拒否反応がある。
私も昔、経営が上手く立ち行かない時に「そもそものコンセプト見直しをしたほうがよい」とアドバイスを受けたことがある。
「ここまで考え抜いた事業を変えろだと?少ししか私の会社について知らないあなたに、どうして変えろなどと言われなければならないのか。」
と憤慨した。
今思えば、思い上がりも良いところだ。
売れない商品(事業)には、必ず売れない理由がある。
あそこの会社は、似たような商品で売れているし…
コンセプトを変えろ、というと
「あそこの会社も似たような商品で売上が出ているし…」と言われることがある。
しかし、そこの会社は先行者利益(早く始めたから儲かっている)で儲かっているかもしれないし、たまたまターゲティングが上手かったのかもしれない。
重要なことは、他の誰かがこうして上手く売っているということではなく、今売りたい商品(事業)が、売れていない。ということにフォーカスすることである。
では、どうして売れないのだろうか?
知らぬ間に陥る、レッドオーシャンの地獄
大抵の原因として、その商品や事業がレッドオーシャンに居る場合が多い。
気付かぬ内に自分から飛び込んでいるのだ。
たとえばブログ市場でもこういうことは多い。
「あの人がダイエット企画をしている。私もダイエット企画したらアクセスが集まるかな… やってみよう!」とか
「今はカレーがブームみたいだ。私も取り上げよう。」などだ。
これは「アクセスを集めるため」にやることではない。
「既に居るファンに対して、面白いコンテンツを提供するため」にやることである。
つまり、これから商品や事業を売り出したいときに、流行していることをやってはもう遅い。
皆がやっていることに足を踏み入れてしまえば、そこはレッドオーシャンなのである。
ブルーオーシャンに飛び込む
ここで思い切って別方向に舵を切り、ブルーオーシャンを目指さなければいけない。
具体的に言えば「他の人がやっていない面白いことをする」必要がある。
そこで抑えて置きたいポイントは以下の2つである。
(2)少しでも別の角度から見ているか
ということである。
そして、これを見つけるには市場を俯瞰して見ることが最も大切だ。
結論:一歩引いてマーケットを見つめ直してみる
たくさんの物が溢れている現代で、どうしてその商品を選ぶのかどうかということを決めるには
徹底して全体を見渡したあとにコンセプトを決めなければいけない。
今売れない商品をどうしたら売れるのか、のテクニックを考えるのではなく
この商品をブルーオーシャンで売るにはどうしたらを考えるほうが賢明だ。